“命拾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いのちひろ25.0%
いのちびろ25.0%
いのちびろい25.0%
いのちびろひ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて、吾等われら大暴風雨だいぼうふううのちに、晴朗うらゝか天氣てんきるやうに、非常ひじやうよろこびをもつ大佐たいさいへいた。それから、吾等われら命拾いのちひろひのおいわひやら、明日あす凖備じゆんびやらで大騷おほさわぎ。
「このたびは、脱線だっせんをしなくて、命拾いのちびろいをしたというものじゃ。」と、おどろいたような、よろこんだようなかおつきをしていいました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「君は命拾いのちびろいをしたぞ! もう大丈夫。あしを一本お貰い申したがね、何の、君、此様こんあしの一本ぐらい、何でもないさねえ。君もう口がけるかい?」
なんでも人間にんげんつけられさうなうまぢやあござらぬ。御坊様おばうさま命拾いのちびろひをなされたのぢやで、大人おとなしうして嬢様ぢやうさまそでなかで、今夜こんやたすけてもらはつしやい。然様さやうならちよつくらつてまゐりますよ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)