“いのちひろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生命拾66.7%
命拾33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
韓さんはそんなだつたら乃公わしが往つても、もう駄目だらうからツて、来てはくれませんでした。お蔭で私は生命拾いのちひろひをしました。
「その折親父は卓子テーブルの上に乗つて逃げましたが、私は洋琴ピアノにつかまつて、やつ生命拾いのちひろひをしたやうな始末なんで。」
「この方々はみんな海で難船した人達ぢやが、平素ふだん神様御信心の御利益ごりやくで、不思議にも生命拾いのちひろいをなすつたぢや、その御礼とあつて、こんなにして額をあげて御座るのぢや。」
かくて、吾等われら大暴風雨だいぼうふううのちに、晴朗うらゝか天氣てんきるやうに、非常ひじやうよろこびをもつ大佐たいさいへいた。それから、吾等われら命拾いのちひろひのおいわひやら、明日あす凖備じゆんびやらで大騷おほさわぎ。
二名にめい水兵すいへい仲間なかま一群ひとむれ追廻おひまはされて、憘々きゝさけびながら逃廻にげまわつた。それは「命拾いのちひろひのおいわひ」に、拳骨げんこつひとづゝ振舞ふるまはれるので『これたまらぬ』と次第しだいだ。勿論もちろん戯謔じやうだんだが隨分ずいぶん迷惑めいわくことだ。