生命拾いのちひろ)” の例文
韓さんはそんなだつたら乃公わしが往つても、もう駄目だらうからツて、来てはくれませんでした。お蔭で私は生命拾いのちひろひをしました。
「その折親父は卓子テーブルの上に乗つて逃げましたが、私は洋琴ピアノにつかまつて、やつ生命拾いのちひろひをしたやうな始末なんで。」
「この方々はみんな海で難船した人達ぢやが、平素ふだん神様御信心の御利益ごりやくで、不思議にも生命拾いのちひろいをなすつたぢや、その御礼とあつて、こんなにして額をあげて御座るのぢや。」