“生命綱”の読み方と例文
読み方割合
いのちづな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲板に出て生命綱いのちづなつかまり掴まり二つのバケツを海の上へ投げ出したが、その骨の一片が、波にぶつかって、又、兼の足元へ跳ね返って来た時
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
新政府が立ち、すべて「北条九代」の社会は一拭いっしょくされたようでも、広汎な土壌に潜む旧幕人たちの生命綱いのちづなは、まだどこかで息をしているにちがいない。