“小取廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことりまわ40.0%
ことりまはし20.0%
ことりまわし20.0%
こどりまわ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例の下を向いて悠々ゆうゆう小取廻ことりまわしに通抜とおりぬける旅僧は、たれも袖をかなかったから、幸いその後にいて町へ入って、ほっという息をいた。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
れいしたいて悠々いう/\小取廻ことりまはし通抜とほりぬける旅僧たびそうは、たれそでかなかつたから、さいはひ其後そのあといてまちはいつて、ほツといふいきいた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あたかもおやかた法度はっとを犯して裏庭から御台みだいのおなさけで落ちてくように、腕車くるまで歌枕に送られたが、後を知らず、顔色も悪く未明に起きると、帯を取って、小取廻ことりまわしさきを渡して
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
俯向うつむいた襟足が、すっきりと、髪の濃いのに、青貝摺あおがいずりの櫛がきらめく、びんなでつけたらしいが、まだ、はらはらする、帯はお太鼓にきちんとまった、小取廻こどりまわしの姿のさ。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)