“高麗人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうらいびと33.3%
こまうど22.2%
かうらいじん22.2%
こうらいじん11.1%
こまびと11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度そのころチベット語の大家山口恵海先生の所説で、古来から高麗人こうらいびとびならわしていた帰化人たちがチベット人ではないかという発表があった。
勉強記 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「扇を取られてからき目を見る」(高麗人こまうどに帯を取られてからき目を見る)戯談じょうだんらしくこう言って御簾に身を寄せていた。
源氏物語:08 花宴 (新字新仮名) / 紫式部(著)
エ? 左様さう々々、君はまだ御存じなかつたんだ。罷めましたよ、遂々たうたう。何でも校長といふ奴と、——僕も二三度見て知つてますが、鯰髯なまづひげの随分変梃へんてこ高麗人かうらいじんでネ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鹿児島から西北六里ばかり、伊集院いじゅういん町には一里である。今は薩州日置ひおき郡に属する。苗代川なえしろがわはその陶郷の名である。高麗人こうらいじんの住家としてその歴史は永い。
苗代川の黒物 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
桐壺の最後には、「光君といふ名は、高麗人こまびとで聞えて、つけ奉りけるとぞ、言ひ伝へたるとなむ」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)