“苗代川”の読み方と例文
読み方割合
なえしろがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今も七個の窯をようして黒物が焼ける。ただ位が低くいずれも並の雑器であるから、これで苗代川なえしろがわを語る者はない。だがこの方が実は歴史が古い。
苗代川の黒物 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
鹿児島から西北六里ばかり、伊集院いじゅういん町には一里である。今は薩州日置ひおき郡に属する。苗代川なえしろがわはその陶郷の名である。高麗人こうらいじんの住家としてその歴史は永い。
苗代川の黒物 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
例えば薩摩の苗代川なえしろがわや豊後の小鹿田おんた等は忘れてはならない窯なのです。しかし多くはその狭い地方の需用に充てるためですから、めったに都までは運ばれて来ません。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)