“苗代田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なわしろだ40.0%
なわしろた40.0%
なはしろだ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またこの橿原かしわばらというんですか、山のすそがすくすく出張でばって、大きな怪物ばけものの土地の神が海の方へ向って、天地に開いた口の、奥歯へ苗代田なわしろだ麦畠むぎばたけなどを、引銜ひっくわえた形に見えます。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
明兆は慌てゝ、膝の下にかくしたが、名筆の力は恐ろしいものさ。巨勢金岡こせのかなおかの描いた馬が夜毎に抜け出して苗代田なわしろたを荒したという話を君は知っているだろう?
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
汽車きしや千葉ちばまはりに譽田ほんだ……をぎ、大網おほあみ本納ほんなふちかづいたときは、まへ苗代田なはしろだを、二羽には銀翼ぎんよくつて、田毎たごと三日月みかづきのやうにぶと、山際やまぎはには、つら/\と立並たちならんで、しろのやうに
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)