“大網”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほあみ66.7%
おおあみ16.7%
だいもう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからは霎時(しばらく)遠(とほ)ざかつて居(ゐ)たが、四十一年(ねん)六月(ぐわつ)四日(か)に、一人(ひとり)で寺尾(てらを)、子安(こやす)、篠原(しのはら)、大網(おほあみ)、樽(たる)、駒岡(こまをか)の諸遺跡(しよゐせき)を過(す)ぎて、末吉(すゑよし)に掛(かゝ)つて來(く)ると、這(こ)は抑(そ)も如何(いか)に、這(こ)は如何(いか)にである。
ただ谷が莫迦(ばか)に深かいのと巌壁(がんぺき)を開鑿(かいさく)して造った桟道とは流石(さすが)に宏壮、雄大の景だと思われた。大網(おおあみ)を過ぐればやがて福渡(ふくわたり)。この辺の景色は絶景といっても差支えあるまい。
箕浦は短刀を棄てて、右手を創に※し込んで、大網(だいもう)を掴んで引き出しつつ、フランス人を睨(にら)み付けた。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)