“大網”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほあみ66.7%
おおあみ16.7%
だいもう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからは霎時しばらくとほざかつてたが、四十一ねんぐわつに、一人ひとり寺尾てらを子安こやす篠原しのはら大網おほあみたる駒岡こまをか諸遺跡しよゐせきぎて、末吉すゑよしかゝつてると、如何いかに、如何いかにである。
ただ谷が莫迦ばかに深かいのと巌壁がんぺき開鑿かいさくして造った桟道とは流石さすがに宏壮、雄大の景だと思われた。大網おおあみを過ぐればやがて福渡ふくわたり。この辺の景色は絶景といっても差支えあるまい。
箕浦は短刀を棄てて、右手を創に※し込んで、大網だいもうを掴んで引き出しつつ、フランス人をにらみ付けた。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)