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苗代田
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なわしろだ
ふりがな文庫
“
苗代田
(
なわしろだ
)” の例文
またこの
橿原
(
かしわばら
)
というんですか、山の
裾
(
すそ
)
がすくすく
出張
(
でば
)
って、大きな
怪物
(
ばけもの
)
の土地の神が海の方へ向って、天地に開いた口の、奥歯へ
苗代田
(
なわしろだ
)
麦畠
(
むぎばたけ
)
などを、
引銜
(
ひっくわ
)
えた形に見えます。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大鷲
(
おおわし
)
の
翼
(
つばさ
)
打襲
(
うちかさ
)
ねたる
趣
(
おもむき
)
して、左右から
苗代田
(
なわしろだ
)
に
取詰
(
とりつ
)
むる峰の
褄
(
つま
)
、
一重
(
ひとえ
)
は
一重
(
ひとえ
)
ごとに迫って次第に狭く、奥の
方
(
かた
)
暗く
行詰
(
ゆきつま
)
ったあたり、
打
(
ぶッ
)
つけなりの
茅屋
(
かやや
)
の窓は、山が開いた
眼
(
まなこ
)
に似て
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
トちょっと
更
(
あらた
)
まった
容子
(
ようす
)
をして、うしろ見られる
趣
(
おもむき
)
で、その
二階家
(
にかいや
)
の前から
路
(
みち
)
が
一畝
(
ひとうね
)
り、
矮
(
ひく
)
い
藁屋
(
わらや
)
の、屋根にも葉にも一面の、
椿
(
つばき
)
の花の
紅
(
くれない
)
の中へ入って、
菜畠
(
なばたけ
)
へ
纔
(
わずか
)
に
顕
(
あらわ
)
れ、
苗代田
(
なわしろだ
)
でまた絶えて
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
苗
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
“苗代”で始まる語句
苗代
苗代川
苗代掘
苗代寒
苗代掻
苗代時
苗代種蒔