“一畝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとうね87.5%
いっせ6.3%
ひとせ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雷神山の急昇りな坂をあがって、一畝ひとうねり、町裏の路地の隅、およそ礫川こいしかわ工廠こうしょうぐらいは空地くうちを取って、周囲ぐるりはまだも広かろう。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「きょうは人中じんちゅうじんを見た。一世を率いる宰相も国の宝だが、一畝いっせの田を守るかれの如きもひとしく土の宝じゃ。愚鈍はまま神にも近い」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幹をすかして空の見える反対の方角を見ると——西か東か無論わからぬ——ここばかりは木が重なりおう一畝ひとせ程は際立きわだつ薄暗さを地に印する中に池がある。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)