“取詰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりつ80.0%
とりつめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぐっと取詰とりつめて、気が違った日は、晩方、髪結かみゆいさんが来て、鏡台に向っていた時ですって。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その日会社を首になった笠森仙太郎は、白紙の答案を出すような心持で、社長邸の奥庭に忍びこみ植込の蔭に身を潜めて、令嬢美奈子の部屋を、そっと覗くほど取詰とりつめておりました。
「湖上からも、城下からも、はや鼓を鳴らしてお取詰とりつめのように見られますが、せがれ忠興にも、先手の一攻め口を、どこかお与え下されますように」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)