トップ
>
取詰
>
とりつ
ふりがな文庫
“
取詰
(
とりつ
)” の例文
ぐっと
取詰
(
とりつ
)
めて、気が違った日は、晩方、
髪結
(
かみゆい
)
さんが来て、鏡台に向っていた時ですって。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その日会社を首になった笠森仙太郎は、白紙の答案を出すような心持で、社長邸の奥庭に忍び
込
(
こみ
)
植込の蔭に身を潜めて、令嬢美奈子の部屋を、そっと覗くほど
取詰
(
とりつ
)
めておりました。
奇談クラブ〔戦後版〕:11 運命の釦
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大鷲
(
おおわし
)
の
翼
(
つばさ
)
打襲
(
うちかさ
)
ねたる
趣
(
おもむき
)
して、左右から
苗代田
(
なわしろだ
)
に
取詰
(
とりつ
)
むる峰の
褄
(
つま
)
、
一重
(
ひとえ
)
は
一重
(
ひとえ
)
ごとに迫って次第に狭く、奥の
方
(
かた
)
暗く
行詰
(
ゆきつま
)
ったあたり、
打
(
ぶッ
)
つけなりの
茅屋
(
かやや
)
の窓は、山が開いた
眼
(
まなこ
)
に似て
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
謀叛人
(
むほんにん
)
が降つて湧いて、
二
(
に
)
の
丸
(
まる
)
へ
取詰
(
とりつ
)
めたやうな騒動だ。将軍の
住居
(
すまい
)
は大奥まで
湧上
(
わきあが
)
つた。
長袴
(
ながばかま
)
は
辷
(
すべ
)
る、
上下
(
かみしも
)
は
蹴躓
(
けつまず
)
く、
茶坊主
(
ちゃぼうず
)
は転ぶ、女中は泣く。
追取刀
(
おっとりがたな
)
、
槍
(
やり
)
、
薙刀
(
なぎなた
)
。そのうち騎馬で
乗出
(
のりだ
)
した。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
詰
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付