“蹴躓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けつまず83.3%
けつま11.1%
けつまづ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
惣助は盥のまわりをはげしくうろついて歩き、とうとう盥に蹴躓けつまずいて盥のお湯を土間いちめんにおびただしくぶちまけ母者人に叱られた。
ロマネスク (新字新仮名) / 太宰治(著)
男はすっくとちあがって歩きだした。一度女の体に蹴躓けつまずいたが、やがて手さぐりで電燈を消すと、四辺あたりはたちまち真の闇にとざされた。
暗中の接吻 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
川柳せんりうに、(うたひとつあつてはなしにけつまづき)とふのがあると、何時いつかもわらつてりました、成程なるほどとほりと感心かんしんしましたのが、今度こんどうへで、うたがあつて蹴躓けつまづきまして
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)