“田毎”の読み方と例文
読み方割合
たごと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとへばつき本尊ほんぞんかすんでしまつて、田毎たごと宿やどかげばかり、たてあめなかへふつとうつる、よひ土器色かはらけいろつきいくつにもつてたらしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、田毎たごと大尉は、くわえていた紙巻煙草をぽんと灰皿の中になげこむと、当惑とうわく顔で名刺の表をみつめた。前には当番兵が、渋面じゅうめんをつくって、起立している。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
第三十六 田毎たごと飯 は鶏の肉を細かく叩いて葱の刻んだのと一緒に味淋や醤油で美味く煮てどんぶりの中の熱い御飯へかけて生玉子の黄身を一つせて蓋をして蒸らしたものです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)