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『勉強記』
ふりがな文庫
『
勉強記
(
べんきょうき
)
』
大震災から三年過ぎた年の話である。昨今隆盛を極めているアパートメントの走りがそろそろ現れた頃で、又青年子女が「資本論」という魔法使いの本に憑かれだした頃でもあった。生活の形式にも内容にも大きな転換期が訪れようとしていた。「近代」が、また「今 …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文体 第二巻第五号(五月増大号)」1939(昭和14)年5月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約36分(500文字/分)
朗読目安時間
約60分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
暴
(
さら
)
称
(
よ
)
却
(
かえっ
)
吃驚
(
びっく
)
巴利
(
パーリ
)
籤引
(
くじび
)
蓋
(
けだ
)
溲瓶
(
しゅびん
)
俄
(
にわ
)
就
(
つい
)
慌
(
あわただ
)
如何
(
いかん
)
濡
(
ぬ
)
流石
(
さすが
)
漸
(
ようや
)
涅槃
(
ねはん
)
物識
(
ものし
)
独逸
(
ドイツ
)
疫病
(
えきびょう
)
洵
(
まこと
)
洒脱
(
しゃだつ
)
沁々
(
しみじみ
)
水甕
(
みずがめ
)
梵語
(
ぼんご
)
末裔
(
まつえい
)
朦朧
(
もうろう
)
暫
(
しばら
)
掩
(
おお
)
蟇
(
がま
)
魂魄
(
こんぱく
)
高邁
(
こうまい
)
騙
(
だま
)
馴染
(
なじみ
)
頓間
(
とんま
)
靄
(
もや
)
障碍
(
しょうがい
)
這入
(
はい
)
辿
(
たど
)
猊下
(
げいか
)
脆
(
もろ
)
耽
(
ふけ
)
研
(
と
)
瞠若
(
どうじゃく
)
睨
(
にら
)
真物
(
ほんもの
)
相好
(
そうごう
)
憑
(
つ
)
生憎
(
あいにく
)
凱歌
(
がいか
)
天稟
(
てんぴん
)
天晴
(
あっぱれ
)
夥
(
おびただ
)
執拗
(
しつよう
)
哩
(
マイル
)
却々
(
なかなか
)
勿体
(
もったい
)
剃刀
(
かみそり
)
剃
(
そ
)
到頭
(
とうとう
)
天竺
(
てんじく
)
凡
(
およ
)
凝
(
こ
)
冥想
(
めいそう
)
佗
(
わび
)
何処
(
どこ
)
仰有
(
おっしゃ
)
亦
(
また
)
亢奮
(
こうふん
)
乍
(
なが
)
怯
(
おび
)
挙句
(
あげく
)
拘
(
かかわ
)
懊悩
(
おうのう
)
不惑
(
ふわく
)
愚昧
(
ぐまい
)
愈々
(
いよいよ
)
惻隠
(
そくいん
)
悧巧
(
りこう
)
恰
(
あたか
)
掠
(
かす
)
忽然
(
こつぜん
)
忽
(
たちま
)
微塵
(
みじん
)
巴里
(
パリ
)
尾籠
(
びろう
)
尤
(
もっと
)
小咄
(
こばなし
)
宜
(
よろ
)
契
(
ちぎ
)