“小咄”の読み方と例文
読み方割合
こばなし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸の小咄こばなしにある、あの、「誰でもよい」と乳母うばに打ち明ける恋いわずらいの令嬢も、この数個のほうの部類にいれてつかえなかろう。
チャンス (新字新仮名) / 太宰治(著)
四、彼は昨日さくじつ小咄こばなし文学」を罵り、今日こんにち恬然てんぜんとして「コント文学」を作る。うべなるかな。彼の健康なるや。
病牀雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
坊主が般若湯はんにゃとうをのむというのは落語や小咄こばなし馴染なじみのことだが、あれは大概山寺のお経もろくに知らないような生臭坊主で、何代目かの管長候補に目されている高僧は流石さすがに違う。
勉強記 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)