“こばなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小咄57.1%
小噺42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坊主が般若湯はんにゃとうをのむというのは落語や小咄こばなし馴染なじみのことだが、あれは大概山寺のお経もろくに知らないような生臭坊主で、何代目かの管長候補に目されている高僧は流石さすがに違う。
勉強記 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
気のきいた小咄こばなしをしていた時、食卓のはしの方で赤い短い頬鬚ほおひげをはやした男が、ここへ来る途中で見知らない一人の気違いに出逢ったことを、尾鰭おひれをつけて話しているのに気がついた。
この小噺こばなしめいた経験談にも、どうやら作為の跡が見えぬではありませんが、それならそれとして、やっぱり捨て難い味があり、そうした種類の打開け話としては
モノグラム (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「おおむね空想の産物たる作り話で、参会の人たちの娯楽のために語られる短い物語」というくらいの内容をもった「小噺こばなし」なる成語にたどりついたのであり、いわば
『グリム童話集』序 (新字新仮名) / 金田鬼一(著)