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ふりがな文庫
“
小噺
(
こばなし
)” の例文
「
苧
(
を
)
と
橙
(
だい/\
)
と笠と柿を賣物にして、『親代々
瘡
(
かさ
)
つかき』と呼んだといふのは
小噺
(
こばなし
)
にあるが、それとは少し違ふやうだな、八」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
貧乏臭い間の抜けた生活のちょっとした処に
可笑味
(
おかしみ
)
面白味を見出して戯れ遊ぶ俳句、川柳、
端唄
(
はうた
)
、
小噺
(
こばなし
)
の如き種類の文学より外には求めても求められまい。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この
小噺
(
こばなし
)
めいた経験談にも、どうやら作為の跡が見えぬではありませんが、それならそれとして、やっぱり捨て難い味があり、そうした種類の打開け話としては
モノグラム
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「おおむね空想の産物たる作り話で、参会の人たちの娯楽のために語られる短い物語」というくらいの内容をもった「
小噺
(
こばなし
)
」なる成語にたどりついたのであり、いわば
『グリム童話集』序
(新字新仮名)
/
金田鬼一
(著)
それを親爺が受取って、すました顔で、そうか、おれはまた八百屋の伝兵衛さんかと思った——という
小噺
(
こばなし
)
を、この際道庵が思い出したから、それで不意に高らかに笑いを発したので、まあまあ
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
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「
苧
(
お
)
と
橙
(
だいだい
)
と笠と柿を売物にして、『親代々
瘡
(
かさ
)
っかき』と呼んだというのは
小噺
(
こばなし
)
にあるが、それとは少し違うようだな、八」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
噺
漢検準1級
部首:⼝
16画
“小噺”で始まる語句
小噺作者