“溲瓶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しびん50.0%
しゅびん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
硯、紙などまた枕元に運ばせたれど一間半の旅行につかれて筆を取る勇気も出ねばしばし枕に就く。溲瓶しびんを呼ぶ。足のさきつめたければ湯婆たんぽに湯を入れしむ。
明治卅三年十月十五日記事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「婆さんどもまでが溲瓶しびんのものをわれわれの頭上にぶちまけるようになっては、とてもだめだ。」
その上部屋の四隅へ溲瓶しゅびんを置いたが、無意識中における先生の意志はどうしても本に向って放尿せずには納まらない。
勉強記 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
おすぎはまたトシを背負って、町へ出かけて、差当って必要なもの、洗面器、溲瓶しゅびんほうきちりとりなどを買ってきた。
夕張の宿 (新字新仮名) / 小山清(著)