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溲瓶
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しびん
ふりがな文庫
“
溲瓶
(
しびん
)” の例文
硯、紙など
復
(
また
)
枕元に運ばせたれど一間半の旅行に
労
(
つか
)
れて筆を取る勇気も出ねばしばし枕に就く。
溲瓶
(
しびん
)
を呼ぶ。足の
尖
(
さき
)
つめたければ
湯婆
(
たんぽ
)
に湯を入れしむ。
明治卅三年十月十五日記事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「婆さんどもまでが
溲瓶
(
しびん
)
のものをわれわれの頭上にぶちまけるようになっては、とてもだめだ。」
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
小便がしたいのであろうと察し、
溲瓶
(
しびん
)
を当ててみるが排尿しない。しきりに
懊
(
じ
)
れているように見える。「おしっこですか」と云うと頷くので、また当ててみるが出ない。
鍵
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
溲瓶
(
しびん
)
を洗いに行っていた波子が、その不恰好な醜態なガラス瓶をぶらさげてはいってきた。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
これらの誤解を正さんには容体的記事もまた必要なるべきか、などさまざまに思ひ
煩
(
わずら
)
ふ。
溲瓶
(
しびん
)
を呼ぶ。
明治卅三年十月十五日記事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
溲瓶
(
しびん
)
を呼ぶ。『海南新聞』来る。中に知人の消息はなきやとひろげて見る。妹に
繃帯
(
ほうたい
)
取換を命ず。繃帯取換は毎日の仕事なり。未だ取りかからざる内に
怪庵
(
かいあん
)
来る。枕元の
襖
(
ふすま
)
をあけて敷居ごしに話す。
明治卅三年十月十五日記事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
“溲瓶”の意味
《名詞》
溲瓶(しゅびん、しびん)
夜間や病気やけがなどで寝たきりの人が寝床で小便をするための容器。尿瓶。ガラス製、陶器製、金属製などがある。
(出典:Wiktionary)
溲
漢検1級
部首:⽔
13画
瓶
常用漢字
中学
部首:⽡
11画
“溲”で始まる語句
溲
溲疏
溲起