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溲瓶
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しゅびん
ふりがな文庫
“
溲瓶
(
しゅびん
)” の例文
その上部屋の四隅へ
溲瓶
(
しゅびん
)
を置いたが、無意識中における先生の意志はどうしても本に向って放尿せずには納まらない。
勉強記
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
おすぎはまたトシを背負って、町へ出かけて、差当って必要なもの、洗面器、
溲瓶
(
しゅびん
)
、
箒
(
ほうき
)
、
塵
(
ちり
)
とりなどを買ってきた。
夕張の宿
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
こういう茶を一
罎
(
びん
)
こしらえますには三十八銭ぐらいかかるのでございます。その一罎というのはちょうど日本の
溲瓶
(
しゅびん
)
の形になって居る土焼の
茶瓶
(
ちゃびん
)
一つを言うのです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
と、小腰を
屈
(
かが
)
め、寝台の下に新聞紙に包んであった
溲瓶
(
しゅびん
)
を取って、病人の毛布の間に
挿
(
さ
)
し入れた。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その隣りの寝台には、
痩
(
や
)
せこけた
不精髯
(
ぶしょうひげ
)
を生やした五十がらみの
親爺
(
おやじ
)
がいて、息子らしい若者が世話をしていた。おすぎは若者が
溲瓶
(
しゅびん
)
をさげて部屋を出て行く姿をなんとなく目にとめた。
夕張の宿
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
“溲瓶”の意味
《名詞》
溲瓶(しゅびん、しびん)
夜間や病気やけがなどで寝たきりの人が寝床で小便をするための容器。尿瓶。ガラス製、陶器製、金属製などがある。
(出典:Wiktionary)
溲
漢検1級
部首:⽔
13画
瓶
常用漢字
中学
部首:⽡
11画
“溲”で始まる語句
溲
溲疏
溲起