“茶瓶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃびん75.0%
ちやびん12.5%
きゅうす12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
メダカが餌にありついたように、無数の雲助は寄りたかって、ハゲ茶瓶ちゃびんを振り立てつつ馬方蕎麦をむさぼり食っている。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「初對面だつて。驚いたねえ、俺の此の茶瓶ちやびんに酒をぶつかけたのは、よもや忘れは致すまいが。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
晴衣はれぎ亘長ゆきたけを気にしてのお勢のじれこみがお政の肝癪かんしゃくと成て、廻りの髪結の来ようの遅いのがお鍋の落度となり、究竟はては万古の茶瓶きゅうすが生れも付かぬ欠口いぐちになるやら、架棚たな擂鉢すりばち独手ひとりで駈出かけだすやら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)