“きゅうす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
急須75.0%
吸子13.9%
久須2.8%
休焉2.8%
休矣2.8%
茶瓶2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たね子はやっとひとりになると、その日も長火鉢の前に坐り、急須きゅうすの湯飲みについであった、ぬるい番茶を飲むことにした。
たね子の憂鬱 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
風の音がひゅうと云う。竹が薬缶やかんを持って、急須きゅうすに湯を差しに来て、「上はすっかり晴れました」と云った。
独身 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
と茶盆に眼を着け、その蓋を取のけ、ひややかなる吸子きゅうすの中を差覗さしのぞき、打悄うちしおれたる風情にて、
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その茶の間の一方に長火鉢を据えて、うしろに竹細工の茶棚を控え、九谷焼、赤絵の茶碗、吸子きゅうすなど、体裁よく置きならべつ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いいえ。当も何もつかないわ。」と君江は久須きゅうすの茶を湯呑につぎながら、「初めは、いろいろな事をきいて見ようと思って出かけて見たんだけれど、何だか気まりがわるいからしてしまったのよ。だけれど、考えるとほんとに不思議ねえ。誰も知っているはずがない事なんですもの。」
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
好く遣った、其の手を少しでもお弛め成さるな、探偵などと云う者は得て呼子の笛を鳴らします、其の笛を鳴らしたら、万事休焉きゅうすです
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
もし彼が日本を離れたら万事休矣きゅうすです。
死者の権利 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
晴衣はれぎ亘長ゆきたけを気にしてのお勢のじれこみがお政の肝癪かんしゃくと成て、廻りの髪結の来ようの遅いのがお鍋の落度となり、究竟はては万古の茶瓶きゅうすが生れも付かぬ欠口いぐちになるやら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)