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きうす
南部の方でも
三戸郡の荒沢不動に、山男の使った
木臼が伝わっていることを『
糠部五郡小史』には録している。
美的百姓は
木臼に腰かけたまゝ、
所在なさに手近にある大麦の穂を摘んでは、掌で
籾を
摺って
噛って居る。
以上の二種の
土器は或る
飮料をば飮み手の口に
移す時に用ゐし品の如くなれど、
土瓶或は
急須と
等しく飮料を
貯へ置き且つ他の器に
灌ぎ
込む時に用ゐし品と
思はるる土噐も
數種有り。
平岡は
巻莨に火を
点けた。其時婆さんが漸く
急須に茶を
注れて持つて出た。