“轆轤”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ろくろ94.3%
かぐらさん1.9%
くるま1.9%
くるまき1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
轆轤ろくろきしんで、ギイと云うと、キリキリと二つばかり井戸縄の擦合すれあう音して、少須しばらくして、トンとかすかに水に響く。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうして、それとともに、なんだか轆轤ろくろのようにとめどなく回っている物が、火花を飛ばしながら目の前へおりて来るような心もちがした。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
車は通らず、雨傘も威勢よくポンと轆轤ろくろを開いたのでは、羽目へ当って幅ったいので、湯の帰りにも半開はんびらき、春雨さばきの玉川ざし
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
現実その時は、ゆかりの耳にさえも、最初からゴトンゴトンと云う間伸びのした調子が続いていて、緩やかな轆轤ろくろの音は変わらなかったと云うのだからね。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
轆轤ろくろにかかる彼の姿は、鬼のように壁へ映った。そして、夜をつみ、日をついで、釉薬ゆうやく染付そめつけの順に仕事が進んだ。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
釧路丸では、ガラガラと轆轤かぐらさん銛綱せんこうられて、仔鯨がポッカリ水の上へ浮上った。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
(6)旧約伝道の書第十二章第六—七節、「しかる時には銀の紐は解け金の盞は砕け吊瓶つるべは泉の側にやぶ轆轤くるまいどかたわられん、しかしてちりもとごとく土に帰り霊魂たましいはこれをさずけし神にかえるべし」
「猪のはん、女護の島へ行きなはつた折の話しとくなはれ、猪のはんみたいな男でも、女子をなごはんが大勢で引ツ張らはりましたやろ。……皆かつゑてゐやはるさかい。おほゝゝゝ。」と、屋根裏からすゝの落ちさうな内井戸で、轆轤くるまきの水を汲み上げてゐたあから顏の眼の大きい下女のお梅は、背後を振り向いて笑つた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)