“ろくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
轆轤93.2%
旋盤3.4%
挽物1.7%
絞盤1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風がよいと、艫の方で轆轤ろくろでその帆を懸声をして巻上げる。帆が上がり切ると、十分に風を孕んで船が進む様は、実に勇ましかった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
親父おやぢといふは煙管パイプ旋盤細工ろくろざいくげふとして居るもので、とりく時から日のくれるまで旋盤ろくろまへうごいたことのない程の、ブリダアまちではめづらしい稼人かせぎにんであるから、兒童こどもところ承知しようちするはずもない。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
挽物ろくろ師が木の細工をする有様も、同様に奇妙である。旋盤は簡単な一本の回転軸で、それに皮帯を五、六回捲きつけ、皮帯の両端は環になっていて、挽物師はここに両足を入れる。
それは、翌夕日没直後のことで、なにか鑵鼓かんこのようなもので、舷側を叩く音がしたので、余は暗闇の海中に絞盤ろくろを下ろさしめた。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)