大和の国へ入ってから私は路傍のそこここに、千年以上も経た青色の、釉をかけぬ、旋盤で廻した陶器の破片を見た。
旋盤は足で蹴るので、昔この装置が朝鮮から輸入された肥前、肥後、薩摩が使用される物と同じい。大きな甕は粘土の輪を積み上げ、それを手でくっつけ合せてつくる。
それ等の茶碗は旋盤上でつくらず、手で形をつけ、両辺を削る。彼は我々に粉茶とお菓子とを出したが、我々がそれを飲んでいる間に、可愛らしい子供が出て来て私に抱かった。
“旋盤”の意味
《名詞》
(context、machine)加工する物を主軸に固定し回転させ、むらなく切削するのに用いる機械。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)