旋盤ろくろ)” の例文
大和の国へ入ってから私は路傍のそこここに、千年以上も経た青色の、釉をかけぬ、旋盤ろくろで廻した陶器の破片を見た。
親父おやぢといふは煙管パイプ旋盤細工ろくろざいくげふとして居るもので、とりく時から日のくれるまで旋盤ろくろまへうごいたことのない程の、ブリダアまちではめづらしい稼人かせぎにんであるから、兒童こどもところ承知しようちするはずもない。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
旋盤ろくろは足で蹴るので、昔この装置が朝鮮から輸入された肥前、肥後、薩摩が使用される物と同じい。大きな甕は粘土の輪を積み上げ、それを手でくっつけ合せてつくる。
それ等の茶碗は旋盤ろくろ上でつくらず、手で形をつけ、両辺を削る。彼は我々に粉茶とお菓子とを出したが、我々がそれを飲んでいる間に、可愛らしい子供が出て来て私に抱かった。