“虎子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まる33.3%
おかわ33.3%
おまる33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
侍従の君のお虎子まるの匂を嗅いでからと云うものは、何処へ行っても色事が成功せず、こと/″\く失敗つゞきであった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
或人が、さぞ不自由でしょうといたら、何にも不自由はないが毎朝虎子おかわを棄てに行くのが苦労だといったそうだ。有繋さすがの椿岳も山門住居ずまいでは夜は虎子の厄介になったものと見える。
ただ枕元で喋るばかりでちっとも手が届かねえ、奥のふとったおきんさんと云うかみさんは、おれ引立ひったって、虎子おまるへしなせえってコウ引立ひきたって居てズンとおろすから、虎子でしりつのでいてえやな
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)