トップ
>
虎子
>
まる
ふりがな文庫
“
虎子
(
まる
)” の例文
侍従の君のお
虎子
(
まる
)
の匂を嗅いでからと云うものは、何処へ行っても色事が成功せず、
悉
(
こと/″\
)
く失敗つゞきであった。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
されば、お
虎子
(
まる
)
の一件を始めとして侍従の君の彼に対するさま/″\な悪戯の数々は、ひょっとすると背後で此の女を操っていた左大臣の入れ
智慧
(
ぢえ
)
であったかも知れない。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ついでながら、筆者はその時分のお
虎子
(
まる
)
がどんなものであったかを知らない。今昔にはたゞ「
筥
(
はこ
)
」と云ってあるが、宇治拾遺には「かはご」とあるので、皮で造った筥が普通だったのであろうか。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“虎子”の意味
《名詞》
虎の子供。
(虎の姿をから取ったものが漢代から南北朝における中国で多く作られたので)便器。おまる。尿瓶。
(出典:Wiktionary)
虎
常用漢字
中学
部首:⾌
8画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“虎子”で始まる語句
虎子饅頭