“頓間”の読み方と例文
読み方割合
とんま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車を下りて歩かうにも、足駄のたけが立たない。腹は立つし、気は焦々するし、車夫の頓間とんまを罵つて見たが何うも仕方がない。
初冬の記事 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
何にも知らない獲物は、平気で頓間とんまな顔付きをしながら、ノソノソ、ノソノソとだんだん落しに近づいて来る……。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
しかるにこれらの大奸賊といふものに、なつてくれば、なかなか公然と張つてある法網に触れて、監獄といふ、小さな箱の中へ這入るやうな、頓間とんまな事はしない。
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)