“下瞰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みおろ54.5%
かかん36.4%
かゝん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御輿の近づいたことを、お仙がしらせに来た。女連おんなれんは門の外まで出た。そこから家々の屋根、町の中央を流れる木曾川が下瞰みおろされる。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
読者よ、今しばらく詩人が空想の霊台に来りて彼が心に負へる無象の白翼を借り、高く吾人の民族的理想の頂上より一円の地球を下瞰かかんせずや。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
臨川寺りんせんじの庭にきよして、獨り靜かに下瞰かゝんするに、水はあくまでみどりに、岩は飽まで奇に、其間に松の面白く點綴てんせつせられたる、更に畫圖ぐわとのごとき趣を添へたるを見る。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)