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かかん
ふりがな文庫
“
下瞰
(
かかん
)” の例文
読者よ、今
暫
(
しば
)
らく詩人が空想の霊台に来りて彼が心に負へる無象の白翼を借り、高く吾人の民族的理想の頂上より一円の地球を
下瞰
(
かかん
)
せずや。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
やがて眼界
頓
(
にわか
)
に開けた所へ出れば、
重畳
(
ちょうじょう
)
せる群山波浪のごとく起伏して、
下瞰
(
かかん
)
すれば
鬼怒
(
きぬ
)
の清流真っ白く、新しき
褌
(
ふんどし
)
のごとく
山裾
(
やますそ
)
を
迂
(
め
)
ぐっている。
本州横断 痛快徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
、
井沢衣水
(著)
一隻は高く虚空に
翔
(
かけ
)
りて、大圈を畫し、
林樾
(
りんゑつ
)
沼澤を
下瞰
(
かかん
)
するが如くなりき。岸に近き水面には緑樹の影を倒せるありて、その中央には碧空の光を
蘸
(
ひた
)
すを見る。時に大魚の浮べるあり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
偉大な体格の、腹の突き出た
諾威
(
ノルヱエ
)
人の船長は両手を組んだ
儘
(
まゝ
)
前方を見て動かない。麦藁帽を
冠
(
かぶ
)
つた
優形
(
やさがた
)
の水先案内は軽快に
船橋
(
ブリツヂ
)
を左右へ断えず歩んで
下瞰
(
かかん
)
し
乍
(
なが
)
ら
響
(
ひびき
)
のよい声で号令する。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
“下瞰”の意味
《名詞》
見下ろすこと。俯瞰。
(出典:Wiktionary)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
瞰
漢検1級
部首:⽬
17画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕