“蘸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひた90.9%
うつ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呼子より殿の浦の背後を上り、やがて名護屋の渡りに下る湾頭きはまるところ更に入江をなし、あひせまれる両岸の崖は、影を清き潮にひたす。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
黄海! 昨夜月を浮かべて白く、今日もさりげなく雲をひたし、島影を載せ、睡鴎すいおうの夢を浮かべて、悠々ゆうゆうとしてよりも静かなりし黄海は、今修羅場しゅらじょうとなりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
山吹はその清流に影をうつして咲いているのである。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)