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下瞰
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みおろ
ふりがな文庫
“
下瞰
(
みおろ
)” の例文
御輿の近づいたことを、お仙が
報
(
しら
)
せに来た。
女連
(
おんなれん
)
は門の外まで出た。そこから家々の屋根、町の中央を流れる木曾川が
下瞰
(
みおろ
)
される。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ある日姫と我等とは、荒れたる
神巫寺
(
みこでら
)
の傍に立ちて雲霧の如く漲り下る二條の
大瀑
(
たいばく
)
を
下瞰
(
みおろ
)
したり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
岸本は自分の乗って来た二本
煙筒
(
えんとつ
)
の汽船が波止場近くに
碇泊
(
ていはく
)
しているのをその高い位置から
下瞰
(
みおろ
)
して、実にはるばると旅して来たことを思った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私は、佐久、
小県
(
ちいさがた
)
の高い傾斜から主に谷底の方に
下瞰
(
みおろ
)
した千曲川をのみ君に語っていた。今、私達が歩いて行く地勢は、それと趣を異にした河域だ。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
吾々は深い海を
下瞰
(
みおろ
)
して思はず互に顏を見合せた。其時急激な、不思議な
戰慄
(
みぶるひ
)
は私の身體を傳つた。私は長くそこに立つて居られないやうな氣がした。
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
石垣
(
いしがき
)
に近く、花園を歩むような楽しい
小径
(
こみち
)
もあった。そこから谷底の町の一部を
下瞰
(
みおろ
)
すことが出来る。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
松林の間を通して、深い谷の一部も
下瞰
(
みおろ
)
される。そこから、谷底を流れる
千曲川
(
ちくまがわ
)
も見える。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
何時の間にか丑松は
千曲川
(
ちくまがは
)
の
畔
(
ほとり
)
へ出て来た。そこは『
下
(
しも
)
の渡し』と言つて、水に添ふ一帯の河原を
下瞰
(
みおろ
)
すやうな位置にある。渡しとは言ひ乍ら、船橋で、下高井の地方へと交通するところ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“下瞰”の意味
《名詞》
見下ろすこと。俯瞰。
(出典:Wiktionary)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
瞰
漢検1級
部首:⽬
17画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕