“小県”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちいさがた73.3%
ちひさがた20.0%
おがた6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牛蒡ごぼう人参にんじんなどの好い野菜を出す土地だ。滋野は北佐久きたさくの領分でなく、小県ちいさがたの傾斜にある農村で、その附近の村々から通って来る学生も多い。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
田中の停車場ステーションへ着いた頃は日暮に近かつた。根津村へ行かうとするものは、こゝで下りて、一里あまり小県ちひさがたの傾斜を上らなければならない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
成程、馬鹿々々しい……旅客は、小県おがた凡杯ぼんはい——と自称する俳人である。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)