“翺翔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうしょう75.0%
かうしやう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その上に世を推移おしうつる世才にけているから、硯友社という小さい天地にばかり跼蹐きょくせきしないで、早くから広い世間に飛出して翺翔こうしょうしていた。
脱公が都へし環さるるに及んで、友仁もいっしょに往って朝廷に仕え、館閣を践歴し、遂に省部に翺翔こうしょうするようになった。
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こたび家に歸り給ふは、譬へば先づ絲もてその足を結びおき、暫し籠より出だして翺翔かうしやうせしむるが如くなるべし。いたましきことのきはみならずや。
遮莫さもあらばあれ、わがルーソー、ボルテイアのはいに欺かれ了らず、又た新聞紙々面大の小天地に翺翔かうしやうして、局促たる政治界の傀儡子くわいらいしとなりをはることもなく、おの夙昔しゆくせきの不平は転じて限りなき満足となり
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)