翺翔かうしやう)” の例文
こたび家に歸り給ふは、譬へば先づ絲もてその足を結びおき、暫し籠より出だして翺翔かうしやうせしむるが如くなるべし。いたましきことのきはみならずや。
遮莫さもあらばあれ、わがルーソー、ボルテイアのはいに欺かれ了らず、又た新聞紙々面大の小天地に翺翔かうしやうして、局促たる政治界の傀儡子くわいらいしとなりをはることもなく、おの夙昔しゆくせきの不平は転じて限りなき満足となり
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)