“かうしやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高尚33.3%
考証14.3%
交渉9.5%
好尚9.5%
幸祥9.5%
翺翔9.5%
行商4.8%
高唱4.8%
高聲4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを一口にいへば「運命」といふ、やつかいなお供に始終引きずられて行つてゐるやうなものですが、幸ひ人間には高尚かうしやうな心の智慧といふものがあつて
上代の宮裏きうり近古きんこ市中しちゆう粥杖かゆつゑの事をあげて、考証かうしやうはなはだつまびらかなり。
宗派的しふはてき交渉かうしやうの成りしときにあらざるなり、是れ神学的しんがくてき一致いつちの来りし時に非ざるなり、真正の一致いつちは吾人各々がその奉ずる所の主義を其儘実行する時にあり、約定上やくでうじやう一致いつち無益むえきなり
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
自分じぶん氣晴きばらしや保養ほやうや、娯樂ごらくもしくは好尚かうしやういてゞすら、斯樣かやう節儉せつけんしなければならない境遇きやうぐうにある宗助そうすけが、小六ころくためつくさないのは、つくさないのではない、あたまつく餘裕よゆうのないのだとは
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
されば一しやうといへども人これを句碑くひに作りて不朽ふきうつたふる事今なほ句碑くひのあらざる国なし。吟海ぎんかい幸祥かうしやう詞林しりん福禎ふくてい文藻ぶんさうに於て此人の右に出る者なし。
遮莫さもあらばあれ、わがルーソー、ボルテイアのはいに欺かれ了らず、又た新聞紙々面大の小天地に翺翔かうしやうして、局促たる政治界の傀儡子くわいらいしとなりをはることもなく、おの夙昔しゆくせきの不平は転じて限りなき満足となり
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
三井物産の大阪支店で棉花部長を勤めてゐる児玉一造氏が、まだ滋賀の商業学校にゐた頃、ある時実習のため彦根地方へ行商かうしやうに出掛けて往つた事があつた。
七八年ぜん僕が滋賀商業の実習生で、君のとこ行商かうしやうに往つたら、君は僕の石鹸しやぼんを石ころか何ぞのやうにけなしつけて、加之おまけに僕に外国行を勧めて呉れたつけが
このせつ敷衍ふえんして日本美術史にほんびじゆつし劈頭へきとうにこれを高唱かうしやうしたものであるが今日こんにちにおいても、なほこのせつしんずるひとすくなくないかとおもふ。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
此時このとき越前守殿高聲かうしやうにコレ段右衞門左右とかくおのれがつみかくさぎからす言黒いひくろめんとするは扨々不屆き者なりと白眼付にらみつけられ夫より同心どうしんに豫て申つけおきたる品川宿の馬士まご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)