“跼蹐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょくせき80.0%
きよくせき10.0%
かが6.7%
かがま3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その上に世を推移おしうつる世才にけているから、硯友社という小さい天地にばかり跼蹐きょくせきしないで、早くから広い世間に飛出して翺翔こうしょうしていた。
右、貞盛はかつて追捕を脱し、跼蹐きよくせきして、上京せる者なり。官府において、その事由を、ただせらるべきに、何ぞはからん、彼が理を得るの官符を下し賜はんとは。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あら、おばさまがいない、おばさま、何処なのよ、まあ、そんな処に跼蹐かがんでいらっしったら、わかんないじゃないの。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
跼蹐かがまりこんでおったわしたちに、さらに眼界を宇内うだいにひろくし、そして、赴く所に、仏果の樹を植えよ、念仏の華を咲かせよ、浄土をたがやせという御仏のお心でのうてなんとしよう。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)