“かがま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
25.0%
25.0%
跼蹐25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝四郎よろこびてかの家にゆきて見れば、七十可ななそぢばかりの翁の、腰は一三六浅ましきまでかがまりたるが、一三七庭竈にはかまどの前に一三八円座わらふだ敷きて茶をすする。
ぎょろりと周囲をめまわした。おのずから身構えが出来ていた。そして、砂の凹みに足を進めたとき、彼はその目の前にかがまっている若い女を発見した。一瞬眼をこらして見つめた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
跼蹐かがまりこんでおったわしたちに、さらに眼界を宇内うだいにひろくし、そして、赴く所に、仏果の樹を植えよ、念仏の華を咲かせよ、浄土をたがやせという御仏のお心でのうてなんとしよう。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
岬の鼻は幾十丈もある巨きな岩が、蛙のかがまつて口を開いて居るやうに、太平洋の波浪に向つて、いくらでも波の寄せて来るのを引き受けるとやうに巌として構へてゐる。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)