“こご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コゴ
語句割合
58.5%
13.0%
12.0%
5.0%
1.5%
午後1.5%
此処1.5%
古語1.0%
凝結1.0%
1.0%
1.0%
凝集0.5%
古吾0.5%
屈身0.5%
故吾0.5%
胡語0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まあ寝ましょうとしますけれども、なかなか火があっても背中が寒かったり腰の辺がこごえて来たりするからやはり睡られない。それで
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
お鳥を初め多くの婦人連がちよこ/\とこごんでは歩み、歩んでは屈み、順ぐりに同じ切れをいぢつては行く樣子を傍觀してゐた。
兄の不甲斐ふがいない性質に対する日頃の不満と、この弟をこごつた瑩玉えいぎょくのやうに美しくしてゐる生れ付き表現のみちを知らない情熱と
過去世 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
代助はこごんで、花の中をのぞき込んだ。やがて、ひょろ長い雄蕊ゆうずいの頂きから、花粉を取って、雌蕊しずいの先へ持って来て、丹念に塗り付けた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そう伯父に言われた繁はすこし身をこごめて薄笑いした。次郎がそこへ飛んで来た。次郎は父や叔父の見物のあるのを何よりよろこばしそうにして、いきなり繁に組付いた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
午前ごぜんには体操たいそうや、地理ちりや、習字しゅうじ時間じかんがあって、午後こごからはいよいよ算術さんじゅつ時間じかんがあるのでした。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どごでもいがべ。此処こごまで来なぃがべ。」
葡萄水 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「はい。外のほうが安全で、ピカリッ抜いたッと来りゃア一目散もくさん古語こごにも申します。君子くんし危きに近よらず——」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
内部うちから見たこの紙帳の気味悪さ! 血蜘蛛の胴体どうは、厚味を持って、紙帳の面に張り付いていた。左衛門が投げ付けたはらわたの、皮や肉が、張り付いたままで凝結こごったからであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
荘子そうじ』に曰く、「至人しじんしんなり。大沢だいたくくるもくあたわず。河漢かかんこおれどもこごえしむるあたわず」と。また曰く、「死生しせいはまた大なり。しかるにこれと変ずるを得ず」
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
長尾鳥飛びて叫ぶに行きなづみ、こごみてあれば、あなさむや、渓裾紅葉たにすそもみぢ鉾杉の暗きを出でて、ひとあかあかく燃えたり。その紅葉淵に映れり。人知らぬ寂びと静けさ。
勘次等かんじらにん凝集こごつてうす蒲團ふとんにくるまつた。勘次かんじあし非常ひじやうつめたさをかんじて、うと/\としてねむりからめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今後こんごするところは士族に固有こゆうする品行のなるものを存してますますこれを養い、物をついやすの古吾こごを変じて物を造るの今吾こんごとなし、あたかも商工のはたらきとって士族の精神に配合し
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「ああ!」と、例の女は腕組みをしたまま、前へ屈身こごむようにして、笑いながら返辞をした、「寝台の帷幄だよ。」
こう気がついて見ると文三は幾分かうらみが晴れた。叔母がそう憎くはなくなった、イヤむしろ叔母に対して気の毒に成ッて来た。文三の今我こんが故吾こごでない、シカシお政の故吾も今我でない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
むかし支那しなにおいて塞外さくぐわい鮮卑族せんひぞくの一しゆなる拓拔氏たくばつし中國ちうごく侵入しんにふし、黄河流域こうかりうゐき全部ぜんぶ占領せんれうしてくにせうしたが、漢民族かんみんぞく文化ぶんくわ溺惑できわくして、みづか自國じこく風俗ふうぞく慣習くわんしふをあらため、胡語こごきん
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
女中に職すぎるのが、こごんで、両膝で胸をおさえた。お端折はしょり下の水紅色に、絞りで千鳥を抜いたのが、ちらちらと打水に影を映した。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)