“うづくま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウヅクマ
語句割合
69.5%
蹲踞10.2%
8.5%
3.4%
蹲居3.4%
1.7%
1.7%
蹲裾1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ミサを読んでしまつて、マリア・シユネエの司祭は贄卓したくの階段を四段降りて、くるりと向き直つて、レクトリウムの背後うしろうづくまつた。
祭日 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
と申さるゝ時麹町三丁目瀬戸物屋忠兵衞たゞちに白洲へ呼込よびこみと相成長庵のかたはらに蹲踞うづくまる是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うみおもて瀧壺たきつぼのやうに泡立あわだつて、ひどいもひどくないも、わたくし少年せうねんとは、あたまかゝへて、ていそこうづくまつてしまつたが、其爲そのために、昨夜さくや海水かいすいひたされて、いまやうやかわきかけてつた衣服きもの
女はさすがに身をぢて、二つの乳房をたなごころに隱し、八方から投げかけられる視線を痛さうに受けてうづくまりました。
御門脇なる長屋を出て、木立の影に蹲居うづくまるを。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
理髮店に歸ると、源助は黒い額に青筋立てて、長火鉢の彼方あつちに怒鳴つてゐた。其前には十七許りの職人が平蜘蛛ひらくもの如くうづくまつてゐる。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
はゝなるものはあをけぶり滿みちかまどまへつてはうづくまりつゝ、燈火ともしびける餘裕よゆうもなくをぶつ/\とつてる。うしていそがしさになら雜木ざふきえだあざむいた手段しゆだん發見はつけんされないのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれやつれた身體からだからひど自由じいううしなつたやうにかんぜられた。かるしびれたやうになつてた。かれえた身體からだ暖氣だんきほつして、茶釜ちやがまけたかまどまへだる身體からだゑて蹲裾うづくまつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)