“裾(うづくま)” の例文
母(はゝ)なるものは青(あを)い烟(けぶり)に滿(みち)た竈(かまど)の前(まへ)に立(た)つては裾(うづくま)りつゝ、燈火(ともしび)を點(つ)ける餘裕(よゆう)もなく我(わ)が子(こ)をぶつ/\と待(ま)つて居(ゐ)る。恁(か)うして忙(いそが)しさに楢(なら)や雜木(ざふき)の枝(えだ)で欺(あざむ)いた手段(しゆだん)が發見(はつけん)されないのである。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)