“裾捌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すそさば72.7%
すそさばき27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ト台所の方を、どうやら嫋娜すらりとした、脊の高い御婦人が、黄昏たそがれに忙しい裾捌すそさばきで通られたような、ものの気勢けはいもございます。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やっと手を突いて挨拶をする物の云いよう裾捌すそさばき、この娘を飯炊きにと云ってもおのずから頭がさがる。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
蓮歩れんぽを移す裾捌すそさばきにはら/\とこぼるゝ風情、蓋し散る花のながめに過ぎたり。紅裙こうくんじやくたましひつつむいくばくぞや。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
水街道あたりでは皆枕附まくらつきといいまして、働き女がお客に身を任せるが多く有りますが、此のお隅は唯無事に勤めを致し、余程人柄のい立振舞から物の言い様、裾捌すそさばきまで一点の申分のない女ですから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)