“紅裙”の読み方と例文
読み方割合
こうくん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところで、立向って赴く会場が河岸の富士見楼で、それ、よくこの頃新聞にかくではないか、紅裙こうくんさ。給仕の紅裙が飯田町だろう。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
緇衣しい紅裙こうくんとは京都の活ける寶物である。この二ツのものがなかつたなら現在の京都は正に冷靜なる博物館と撰ぶ處なきに至るであらう。
十年振:一名京都紀行 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
そこにはかの『なも』『えも』のなまりを売り物にする紅裙こうくんたちが、縦横にうごめき始めるからである。
名古屋スケッチ (新字新仮名) / 小酒井不木(著)