“屈身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くっしん50.0%
こご50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で——孫兵衛は抜刀ぬきみを後ろ廻しにひそめたまま、屈身くっしんを伸ばして、ジッと自分の息を殺した。すると、向うの呼吸が感じられた。世阿弥はやはりそこにじっとしていたのだ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ!」と、例の女は腕組みをしたまま、前へ屈身こごむようにして、笑いながら返辞をした、「寝台の帷幄だよ。」