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跼
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こご
ふりがな文庫
“
跼
(
こご
)” の例文
漸っとそれが
蝙蝠傘
(
こうもりがさ
)
の下で、或る小さな
灌木
(
かんぼく
)
の上に気づかわしげに身を
跼
(
こご
)
めている、西洋人らしいことが私には分かり出した。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
そう伯父に言われた繁はすこし身を
跼
(
こご
)
めて薄笑いした。次郎がそこへ飛んで来た。次郎は父や叔父の見物のあるのを何より
悦
(
よろこ
)
ばしそうにして、いきなり繁に組付いた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
而もスタイルの舊い古ぼけた
外套
(
オバーコート
)
を着てゐるのと、何樣な場合にも頭を垂れてゐるのと、少し腰を
跼
(
こご
)
めて歩くのが、學士の風采の特徴で、學生間には「蚊とんぼ」といふ
渾名
(
あだな
)
が付けてある。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
私も歩き出しながら、やっとその野薔薇の小さな
茂
(
しげ
)
みの前に達した。そうして今しがたその人のしていたような
難
(
むつか
)
しい姿勢を
真似
(
まね
)
ながら、その上に身を
跼
(
こご
)
めてみた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
私は注意深く歩き続けながら、順ぐりにいくつかの野薔薇の木とすれちがって行ったが、とうとう私はいつかレエノルズ博士がその上に身を
跼
(
こご
)
めていた一つの茂みの前まで来た。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
跼
漢検1級
部首:⾜
14画
“跼”を含む語句
跼蹐
前跼
蹲跼
心跼
踞跼