“蹲跼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃが71.4%
しやが14.3%
つくばい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何だか寂しいから、もう引返そうかともおもって、川柳の花のほうけているのを弄んだりなどして暫くそこに蹲跼しゃがんでいた。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
四人は杉の樹の根方ねかたの処に蹲跼しやがみ、樹にもたれ、柵の処に体をおしつけてその声を聴いてゐる。声は、木曾で聴いたのよりも、どうも澄んで朗かである。
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
わたくしは蹲跼つくばい(石手洗い)というものを愛している。形のよい自然石に蜜柑型の底ひろがりの月がたの穴をうがった、茶人の愛する手洗石である。
庭をつくる人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)