“幾巡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくめぐ60.0%
いくまわ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは、午前ごぜんのうちにかけ、おおくのひとたちとともに、れつをつくってならんだが、そのながれつは、えんえんとして、さながら長蛇ちょうだのごとく、運動場うんどうじょう内側うちがわ幾巡いくめぐりもしたのであります。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
利三は紙燭ししょくを持って先に立つ。幾巡いくめぐりする廻廊の長い間行き合う人もない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
盃は幾巡いくまわりかして、さんざめく一座、誘拐かどわかしも何も忘れてしまって、だいぶいい心持になって来ましたが、どうしたことか、しばらく経っても、お静の姿が見えません。
盃は幾巡いくまわりかして、さんざめく一座、誘拐かどわかしも何も忘れてしまって、だいぶいい心持になって来ましたが、どうしたことか、しばらく経っても、お静の姿が見えません。